まだスピードガンが普及していない時代、スピードを推し量る唯一の手段は、バッターの生の反応、そしてスタンドの歓声だったという。1970年代後半、パ・リーグの猛者たちがこぞって「アイツは速い」と口をそろえたのが阪急ブレーブスの小柄な剛腕だ。のちに『プロ野球史上最も速い球を投げた男』と呼ばれた右腕の秘密に迫る…