来る日も来る日もマウンドに立ち、ひたすら投げ続けた。MVPは捕手の山倉和博が手にしたが、1987年巨人のリーグ優勝には、この右のサイドハンドの力は絶対に欠かせなかった。 取材・構成=井口英規 いつも淡々と投げ、勝利の瞬間もあまり表情は変わらなかった[左は山倉和博] 「一人一殺」の覚悟 ──前年の1986年は広島と競っ…