ゴールデングラブ賞も、その前身のダイヤモンドグラブ賞もまだない時代に守備の名手として鳴らした吉田義男は、プロ野球史上屈指の名遊撃手と言われる。 阪神入りした1953年に、その魔術のような守備を物語る逸話が残されている。 プロ入りから間もなく、どんな難しい打球も吸い取るように処理してしまうグラブさ…