歴史は勝者のものだという。それはプロ野球も同様かもしれない。ただ我々は、そこに敗者がいて、その敗者たちの姿もまた、雄々しかったことを知っている。 ---- 若者の未来をも覆った“黒い霧” 西鉄・池永正明 1969年10月、突如として勃発した“黒い霧事件”。当時、プロ野球の公式戦を反社会勢力が賭博の対象としており、…