異論もあるかもしれないが、阪神の球団史において、「ミスタータイガース」と呼ばれた男は4人だけしかない。栄光に満ちあふれた彼らの共通点はもう一つある。タテジマのユニフォームを脱ぐときの挫折感だ。 藤村富美男 希代のショーマン 創設時のメンバーで投手として入団したが、内野手としても出場し、1936年秋のリ…