現役引退を決めたとき、山本の頭の中に就きたい仕事は何もなかった。夢は「起業」。そのためには何が必要かをまず考え、導き出した結果は一番厳しい職場で下働きをして、基本を体に染み込ませることだった。そして選んだ道が、労働的にきついと言われるテレビ制作会社でのアシスタントディレクター。実際入社してみると、思…