歴史は勝者のものだという。それはプロ野球も同様かもしれない。ただ我々は、そこに敗者がいて、その敗者たちの姿もまた、雄々しかったことを知っている。 ---- 名二塁手の黄金期 大洋・高木豊 80年あまり昔、プロ野球の草創期は、用具も粗悪で打球が飛ばず、守備は観客を集める重要な“商売道具”だった。まだまだ野球そ…