歴史は勝者のものだという。それはプロ野球も同様かもしれない。ただ我々は、そこに敗者がいて、その敗者たちの姿もまた、雄々しかったことを知っている。 ---- 二軍もなかった時代 南海・岡本伊三美 南海といえば、昭和の最後に低迷を重ねた印象を強く残すファンも少なくないだろう。勝利すら遠く、もちろん優勝とは無…